サムライ8八丸伝が2020年17号にて連載終了
2019年24号より連載が始まったサムライ8八丸伝が2020年17号にて連載が終了した。全43話。単行本は全5巻。
どんな漫画?
走れない!固いものも食べられない!超がつくほどの貧弱体質の少年、八丸。彼の将来の夢は侍になることだった。父親に助けてもらわなければ、生きていけない八丸にとって、それは到底叶わない夢に思えた。 しかし、彼の前に猫の侍が出現したことで事態は急変し...!?
超大ヒット作家&期待の実力派が解き放つSF侍活劇、いざ開幕!!
(週刊少年ジャンプHPの紹介文より)
NARUTOの作者が贈る唯一無二のSF漫画。2017年のジャンプフェスタにて執筆していることが伝えられていた。連載直前には東京の某所にて宣伝広告が大きく出されたり、ジャンプ+でインタビュー記事(ルポ漫画)も取り上げられていた。
ブログ主の感想
いろいろと言いたいことはあるがまず一言で言うと「クソ漫画」だろう。
まず説明に難あり。
この作品を読むにあたって知らないと面白くない、話についていけない設定がたくさんあるのだろう。それを説明してくれるのはいいのだが量が多すぎる。1話目から説明に説明。その上説明が下手(冗長だったり言葉自体が怪しかったり…)。そして肝心な部分は説明されないというおまけつき。そんなわけで謎が謎を呼ぶ設定。設定にこだわっているのは伝わるが。
某通販サイトで「サッカーの説明をし始めたと思ったら芝について延々と語っている」というコメントがあったが、実に的確な表現だと思う。
次にキャラに魅力を感じない。
まず主人公。八丸は超貧弱な体質の関係上過保護に育てられている。それゆえにわがままだったりどこか常識に欠けているというのはわかる。しかし終始それが何かとイラつかせてくる。TOAの主人公ルークみたいに実は根は優しいとか途中で改心イベントがあるのかと思ったらそんなことはない(むしろ株を下げるような行為しかない)。別に善人・常識人である必要はないがそれならそれでマイナス面を打ち消せる魅力のある部分を描いてほしかった。
八丸の師匠となるキャラもTHE無能でこちらもイラつかせてくる。無能具合ならおそらく全ジャンプ作品の中でも上位に入るだろう。他のキャラもうーんと首をかしげるようなものばかり。ズラしってなんだ。
そして戦闘シーンがつまらない。
上に書いた「説明が多い」に引っ張られているような気がするが、ともかく戦闘シーンに迫力や魅力を感じなかった。原作と作画が分かれてると考えてもNARUTOの戦闘シーンはどこに行ったのかと思う。一応(?)バトルですよねこれ。技のネーミングもアレ…。
他にも展開が遅い、ギャグ(らしきやり取り)が寒いとかもあるが…これ以上書くのはしんどいのでここまでにしておこう。
本誌の掲載順だが、16話目あたりまではミリオン作家ということで厚遇されていたがそれ以降は下位に転落。なんだかんだで単行本は売れるだろうと予想されていたが蓋を開けてみればオリコン圏外(初週で1万もいってないとされている)。2020年に入ってからはついに掲載順が最下位に落ち、浮上することもなく終了した。
某所の掲示板やまとめサイトでは強気な宣伝とは裏腹に中身はクソということで悪いことを言われ放題。やる気のないU19だとか劣化ゴーレムハーツだとか。挙句の果てには作中の台詞(例:〇〇かどうかは俺が決めることにするよ)が某淫夢語録のごとく大量に使われたりとサンドバックもいいところである。
漫画の内容だけで見れば流石にポセ学やわじま、塩には及ばないと思う。しかし、強気な宣伝からのこけ具合とかを含めると申し訳ないがジャンプの中で1,2を争うレベルでの失敗のような気がしなくもない。ミリオン作家だからといって驕ったり忖度したりしないでほしいと思う。
最終話の最後数ページのアンだけはよかったです。