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紅葉の棋節が2018年40号にて連載終了

2018年24号から連載が始まった紅葉の棋節が2018年40号にて連載が終了した。全16話。単行本は全2巻。


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どんな漫画?

情熱が盤上を染める!! 青春将棋譚開幕!!


伝説と謳われた夭折の棋士・蔵道桜。彼の弟である中学生・紅葉は桜の影を追い棋士を目指すも、未だ才能を開花できずにいた。そんな中、巷で噂の天才女子高生棋士が紅葉を弟子にしたいと現れて...!? 少年は将棋界の頂点・竜王を目指す!! 熱血青春将棋譚!!

週刊少年ジャンプHPより


作者は里庄真芳。ブラッククローバーの田畠先生の元アシスタント。本誌で連載される前にGIGAにて同タイトルで短期連載されていた。

ブログ主の感想

GIGAで連載されていて本誌に来たことから人気があったのだろうと思い期待して読んでみたが…1話で主人公が自分の強みを自覚して相手を倒すという流れはよかったが、序盤に自虐行為でロッカーに頭突きをかます場面があり、そのあと自分を馬鹿にした奴に頭突きをかます場面もあって不安が走る。後者は理解できるが自虐行為はどうなのかと。壁にぶつかってて不安や焦りがあるのはわかるが頭突きはやりすぎな気がしてブログ主はひいた。主人公に共感できるポイントを自虐行為で台無しにしてしまったなぁと。

2話目以降はその頭突き要素は姿を消したが対戦相手がむかつく、嫌みったらしいキャラばかり。そんなやつらを実力でぶっ飛ばす展開はジャンル問わず王道の1つではあると思うが、主人公を応援しようという気にどこかなれないため勝ってもスカっとしない。展開も主人公に挑発的な発言ふっかけて勝負する、という流ればかりで早くもワンパターンでマンネリ気味。そして肝心の将棋もちゃんと指している感じがしない。ルールを知らない初心者はもちろんそれなりに知っている人ももっとちゃんとした棋譜を見せろな内容ではないだろうか。10話目以降掲載順がすとんと落ちて最下位になり、盛り返すこともないまま連載が終了となった。

将棋自体がハードルが高いのでそれだけで敬遠している人も多いと思うが、やはり不快なキャラばかりなのが一番ダメな点だと思う。正々堂々としていてお互いを高めあうライバルや常識人兼ストッパー役が欲しかったところ。あと主人公は常識人とか聖人である必要はないが理解できない奇抜な行為は本当やめてほしい。不快な主人公って最近の短命ジャンプ漫画のトレンドな気がするんだけど…。