ジャンプ巻末コメント倉庫

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クロスアカウントが2018年7号にて連載終了

2017年29号から連載開始したクロスアカウントが2018年7号にて終了した。全28話。単行本は全4巻。

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どんな漫画?

嫌われないように、いじめられないように。現実の世界では無意識に「本当の自分」を隠して生きてきた主人公・大地。彼はそれ故に、SNS「ロバミミ」の匿名裏アカウントの中でしか本当の自分を出せず、クラスにも馴染めずにいた。そんなある日、大地は一言のつぶやきをきっかけに同じ悩みを持つ「くそみそ男」と出会い、意気投合。二人はお互いの顔も知らぬままに無二の親友となった。しかし、この出会いをきっかけに彼の運命は、思いもよらぬ方向へと導かれ...!? 運命を越えた恋物語、開幕。

週刊少年ジャンプHPより



SNS(Twitter)がキーワードのラブコメ。作者は「TOKYO WONDER BOYS」の作画を担当した伊達恒大。

ブログ主の感想

いきなりで申し訳ないがブログ主は主人公の設定を見て「あ、これは面白い面白くない関係なく俺には合わんわ」と思い1話切りを決めた。友達はいない、ネットの匿名の世界でしか本当の自分を出せない、というのが見ててつらいからだ(こういうの大抵痛い人多いよね…平気で炎上行為すれすれのことをしたりとか)。自分の知人とかも陰キャラの自分がさらされているようでいやだという理由で切った人もいた。

こういうときに限って人気作品になったりするのでもしそうだったらちゃんと読み直しますと思いネットで評判を検索してみるとびっくりするほどの不評があふれかえっていた。1話目に主人公の幼馴染が性犯罪に遭いそうになり、主人公が消火器を鈍器として使って助けるというシーンがある。1回主人公は幼馴染を助けるかどうか迷う場面があるのだが、迷った理由がリア充である幼馴染を非リア充である自分が助けていいのかというもの。この葛藤が理解できないと大変不評で最悪のスタートとなった。ブログ主が読んだときもここで「そこ身を張って止めるとこだろ」とか「せめて早く助け呼べよ」とツッコミを入れた記憶がある。雑に読んでもひっかかるぐらいだから真面目に読み込んでいたら同じ感想に行きついたかもしれない。消火器を鈍器として使うという行為自体も炎上要素だったが他にも炎上要素があったようで近年稀に見る”香ばしい”1話だったのは間違いない。以降は2話を最後にカラーなし、掲載順は下位に転落。ラブコメのテンプレを踏襲して少しずつ取り返してはきたものの多少掲載順位が浮上する程度で終わりを迎えた。

ダメだった理由はやはり「1話目で読者をつかめなかった」。これに尽きる。主人公がわけのわからないやつだとヒロイン勢が主人公を好きになる理由を立てにくくなるし読者の共感も得づらい。そんなわけでラブコメは主人公の好感度が大事。幼馴染を助けるときの謎の葛藤が最大の敗因だったのではないだろうか。