ジャンプ巻末コメント倉庫

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青春兵器ナンバーワンが2018年14号にて連載終了

2016年46号より連載された青春兵器ナンバーワンが2018年14号にて連載終了した。全67話。単行本は全7巻。ジャンプの不死鳥、遂に堕つ

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どんな漫画?

人造人間を操る悪の組織"ナンバーズ"と、それに立ち向かう平和組織MAPPO。MAPPOのエージェント・北斗の高校に転校してきたのは、どう見ても敵の人造人間で!?青春の最終兵器が、いま起動する────!!

週刊少年ジャンプHPより


世界征服を企む人造人間集団 “ナンバーズ”。彼らに対抗すべく極秘に組織された“MAPPO”のエージェントの一人、 北斗英二は高校生である。そんな彼のクラスに転校してきたのは“ ナンバーズ”再最強の戦士・難波零一!混乱しながらも零一の排除に乗り出した英二だが── !?青春狂騒曲ギャグストーリー開幕!!

単行本1巻説明より



説明文にもあるように学園ギャグ漫画。作者は「恋のキューピット 焼野原塵」の長谷川智弘。

これまでの歩み

最近にしては珍しい直球を重視したギャグ、ナンバーズをはじめとした個性豊かな登場人物達、作者独特のシュールな描写とキレのあるツッコミ、そして作中中盤以降から垣間見える狂気の中の優しい世界が特徴。打ち切りの危機(後述)を乗り越えジャンプのギャグ枠として一定の地位を築きつつあった当作品だが、押し寄せる新連載の波と単行本の売り上げがダメなせいか1年半弱の連載で幕が下りる形となった。ファンはもちろん同じギャグ枠の斉木が前号で終了・銀魂も終わりが近いことから青春の終了を惜しむ声が多く上がった。


ジャンプの不死鳥

打ち切り・円満に関わらずここ最近のジャンプで終わりを迎えた漫画では珍しく高(好)評価一色で終わった当作品だが出だしは決していい滑り出しではなかった。連載経験があったとはいえ最初は不安定な内容。アンケート結果も良くなく、また当時は6連続新連載(ぼくたちは勉強ができない、U19、ポロの留学記、腹ペコのマリー、Dr.STONE、ROBOT×LASERBEAM)を控えていたこともあり、前作の「恋のキューピット 焼野原塵」と同じように20週で打ち切られると予想された。しかし13話のセンターカラーを経て人気が上昇、打ち切りを見事に回避した。これは集英社側でも予想外のことであり、不死鳥と称された(2巻の帯より)。その後も新連載が告知されるたびに掲載順的に打ち切り候補と言われながらも3回回避している。

ちなみに固定巻末枠を除いて掲載順位が最下位になったのは意外にも1回のみ。


単行本の売上

上でも少し書いたが売り上げが低いことも一部界隈では何かにつけて言われていた。今はわからないが、以前のPOSデータによると一番売上が多い1巻で8000ちょっとしかない模様(よくあるジャンプの打ち切り漫画と同じぐらいの売上)。そもそも店頭に置いてないことが多いらしい。この売上では赤字間違いなしだろうということから終了した理由が単行本の売上という推測を立ててる人もけっこういた。
かかるとうれしい重版(6巻の帯より)

【2019年7月追記】しかし後続の打ち切り漫画を見るとなんだかんだで売れている方らしい。ノルマン現象と言われようとも1年半弱連載できるポテンシャルがあったのだろう。

斎藤さん

本編では32話「持ち込み」と人気投票の結果発表で登場している担当編集者(当時)の斎藤さんだが単行本のおまけページでは欠かすことのできない人物となっている(身内ネタすぎて寒いとの声もあるが)。青春兵器ナンバーワンの連載に至るまでの流れやキャラデザで長谷川先生に数々の暴言名言を残している。

「この原稿を受け取ったら俺は編集できなくなる」 (No.7のキャラデザを見て)

単行本3巻おまけぺージより



おまけ

連載中にとある企画で当作品が取り上げられた記事↓
shonenjumpplus.com